副業人材として参画したい方へ 無料タレント登録
talentalでは、BizDev領域でさまざまなプロジェクトに挑戦したい方々を募集しています。
副業人材を活用したい企業様 サービス内容のご案内
貴社のBizDevをリードする即戦力人材を月額5万円からレンタルしてみませんか?

AIの力で“共創の民主化”を加速――「共創ナビ ivan(イワン)」が可能にする、開かれた新規事業開発

2014年の設立以来、アイデアソンやハッカソンなどの手法を通じて、企業の新規事業創出や組織変革を支援してきた株式会社HackCamp。そのHackCampが、これまでに培ったノウハウやメソッドと生成AIのテクノロジーを掛け合わせて開発したのが、2025年3月にリリースされた「共創ナビ ivan(イワン)」です。

“共創の民主化”を掲げるHackCampは、この「共創ナビ ivan」を通じてどんな未来を描こうとしているのか。 7月に代表取締役社長へ就任した菊地 愛さんに、その構想を伺いました。

目次

“共創”の原体験

インテリジェンス(現・パーソルキャリア)に新卒入社し、求人サービス「DODA」の求人広告や転職フェアの法人営業に従事していた菊地さん。そんな彼女が2016年3月、正社員第一号として飛び込んだのが、立ち上げ間もないベンチャー企業HackCampでした。

人材サービスの大手企業からスタートアップへと転職した背景には、ある原体験がありました。

大学時代、学生団体の立ち上げに関わり、1,000人規模のイベントを自分たちで企画・運営していました。ひとりでは成し遂げられないようなことも、チームに強いビジョンがあれば、それに共感する仲間が集まり、想像を超える成果が生まれる――。

そうした“共創”の力を、学生時代に身をもって体験しました。

この感覚を、ビジネスの世界でもう一度味わいたい。そう思ったのが、HackCampに飛び込んだ理由です。インテリジェンスでの仕事も非常に学びがありましたが、結婚や出産もしたいという気持ちがあって、生活が大きく変わる前にもっと小さなチームで裁量ある立場で関与したくなったんです。当時、Wantedlyで「社長の右腕募集!」というHackCampの求人を見かけて、「これは…!」と。気づけば、思わず応募していました(笑)。

売上目標よりも、「お客様の期待を超えているか」

こうしてHackCampに入社した菊地さんですが、入社直後には大きなカルチャーショックを受けたと話します。

「私、いくら売上を上げればいいですか?」と当時の上司に聞いたら、「そんなのないよ」と言われて。前職で法人営業をしていた私にとっては、売上目標があるのは当たり前の感覚だったので、正直びっくりしました。それよりも、「売上より大事なのは、目の前のお客様の期待を120%以上で超えること。まずはそこに集中してほしい」と言われたんです。

実際にプロジェクトが始まってからも、「お客様の期待を超えられているか?」「自分たちはそのプロジェクトを楽しめているか?」「菊地さんはどうしたい?」という問いを、常に投げかけられました。

HackCampでは、大手企業を中心に、アイデアソンやハッカソン、ワークショップなどを企画・運営しながら、新規事業の創出や風土醸成を支援しています。ただし、その支援内容はお客様ごとに大きく異なります。課題や要望によって、プロジェクトの中身は毎回変わるんです。

大切なのは、単にアイデアソンを開催することではなく、そのプロセスを通じて「どんな未来を実現したいのか」をお客様にも、そして自分たちにも問い続けること。売上は、その結果として自然に生まれるものにすぎない。そんな価値観を、HackCampで改めて学びました。

「共創ナビ ivan」の誕生と、思いがけない代表就任

HackCampのBizDevリードとして、さまざまなクライアント企業のイノベーションを支援してきた菊地さん。

2025年には、彼女にとって大きな転機となるふたつのできごとがありました。ひとつは「共創ナビ ivan(イワン)」の正式リリース、そしてもうひとつは、自身がHackCampの代表取締役社長に就任したことです。

HackCampは2014年の設立から、2024年でちょうど10周年を迎えました。その節目のタイミングで、2024年の秋頃から「この先10年でHackCampはどんな未来を描き、どんな価値を社会に届けていくのか」について、経営陣と何度も議論を重ねました。

そして出た結論が、“共創”をもっと開かれたものにしていくために、「共創ナビ ivan」を軸に事業を展開していこう、という方針でした。生成AIの進化で役職や専門性にかかわらず誰もが価値創造に携われる時代になり、それを“共創”によって加速させる。これが、不確実性の高いこれからの時代に必要な新規事業開発プロセスであり、これこそHackCampが提供する価値だ――。そんな覚悟をもって、全員で合意しました。

その話し合いの、ちょうど終わり5分前くらいだったでしょうか。代表の関さんがふと、「新生HackCampは、菊地さんが代表になると面白いかもね」と言い出して。

そのときは驚きましたし、不安もありました。でも家に帰って家族と話したり、自分でもじっくり考えたりして、最後に残ったのは「このHackCampというチームで、クライアントや社会にもっと価値を届けたい」という気持ちでした。そう思えたからこそ、代表就任を決意したんです。

AIが新規事業開発を支援する「共創ナビ ivan」

ここで、2025年3月に正式リリースされたHackCampの新サービス「共創ナビ ivan(イワン)」についてご紹介しましょう。“Innovation & Value AI Navigation”の頭文字を取って名づけられた「共創ナビ ivan」は、人とAIの“共創”によって新規事業開発を加速させることをコンセプトとしています。

設立以来10年にわたり、数多くのアイデアソンやハッカソンを運営する中で、HackCamp独自のメソッドが少しずつ確立されてきました。そして、私たちが掲げる“共創の民主化”を実現するには、新規事業開発のプロセスを再現性のある形で仕組み化していくことが不可欠です。そのため、これまで社内でノウハウをフォーマット化する取り組みを継続的に行ってきました。

とはいえ、私たちのメソッドをクライアント企業に提供していく上で、ひとつ大きな壁があります。それは、新規事業開発の現場はどの企業においても非常に忙しく、業務負荷が高いということ。時間や心の余裕がない状態では、本当の意味でのイノベーションはなかなか生まれにくいと感じています。

そこで、当社のメソッドをより効率的に活用できるようにするため、生成AIの力を組み合わせて生まれたのが「共創ナビ ivan」です。

私たち自身も、日々の業務で生成AIを使いながらお客様を支援する中で、AIに任せるべき領域と、人の手が必要な領域がはっきりしてきました。また、「すべてをAIで自動化することはできない」という限界も実感しています。

だからこそ「共創ナビ ivan」では、“ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)”という考え方をベースにしています。これは、AIと人間が互いに補い合いながら課題を解決していくという設計思想です。

HackCampがこれまで大切にしてきた“共創”のカルチャーは、人と人との関係性にとどまりません。人とAIとの関係においても、共創が必要だと私たちは考えています。それが、“共創の民主化”を前に進めるための、私たちなりの答えです。

参考:AI×人間の判断が鍵!ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)の活用と実践

“共創”とは何か

この取材を通して幾度となく登場する“共創”ということば。改めて、HackCampそして菊地さんが考える“共創”の定義とは、どのようなものでしょうか。

“共創”ということばが使われる時、その多くが“大手企業とスタートアップ”や“官と民”、“社内と社外”というように、異なる特徴を持つものが結びつくことを指します。しかし、HackCampがイメージしている“共創”とは、これだけではありません。

たとえば大手企業のひとつの部署であったとしても、誰一人として同じ機能を持つことはありません。異なる立場、異なる役割を持つ人々が、自らの立場や役割を超えて、主体的に動いて互いに補い、高め合いながら目指すべき姿に向かう――。私たちが考える“共創”とは、そうした広義の意味合いを持っています。

そして、その“共創”を民主化すること、すなわち、多様な個性をもったあらゆる人々が一緒になって何かを生み出していく。そんな社会をつくることが、HackCampの使命です。

クライアントの経営陣からは「ミッションやビジョンが浸透していない」「現場からアイデアが出てこない」という課題を聞くことも多くありますが、私たちがプロジェクトに入って現場のメンバーと話をしてみると、決してそんなことはなく、たいていはコミュニケ―ション不足によるものだったりするんですよね。

チームや組織が一体となってイノベーションを推進していけるように、「共創ナビ ivan」でもチームによる合意形成や共感・納得を得るプロセスをサポートするような機能をさらに強化していく予定です。また、大手企業では自社のアセット起点で新規事業開発していくことが多いため、特許など自社で眠っている知財をベースにその企業が取り組むべき新規事業の仮説やポテンシャルを検証するような機能も強化中です。

「共創ナビ ivan」を通して、当社の目指す“共創の民主化”を、より多くの企業に届けていきたいですね。

AIと人が共創して新規事業開発を加速する次世代型イノベーションマネジメントシステム「共創ナビ ivan(イワン)」:https://hackcamp.jp/ivan/

取材対象者プロフィール

菊地 愛(きくち あい)
株式会社HackCamp 代表取締役社長

上智大学国際教養学部を卒業後、2014年にインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に新卒入社。求人サービス「DODA」にて、求人広告や転職フェアなどを扱う法人営業として活躍する。その後、2016年3月にHackCampへ正社員第一号として入社。BizDevリードとして同社の事業成長を牽引し、2025年7月に代表取締役社長に就任。プライベートでは2児の母。柔軟で多様性ある働き方の実践にも力を入れている。

取材・執筆:武田 直人 / 撮影:山中 基嘉

副業をお考えのみなさんへ

ご覧いただいている『月刊タレンタル』を運営するtalental(タレンタル)株式会社では、BizDev領域の即戦力人材レンタルサービス「talental」を提供しています。

現在、副業・フリーランス人材のみなさんのご登録(タレント登録)を受け付けています。タレント登録(無料)はこちらから。

これまで培ったスキルやノウハウを活かして、さまざまな企業のプロジェクトに参画してみませんか?

この記事をシェア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次