


逆説とは、一見矛盾しているようで、実は本質を突いている表現のことです。
つまり、
👉 「おかしく見えるけど正しいこと」
を指します。
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まずは具体例から見た方が圧倒的に理解しやすいです。
👉 早く進むために、あえて遠回りする
👉 一時的な敗北が、結果的に勝利につながる
👉 無駄を嫌うから効率化する
👉 挑戦しないことで成長機会を失う
👉 制約があることで行動しやすくなる
👉 執着を捨てることで新しい機会が生まれる
👉 理解が深まるほど、自分の限界に気づく
👉 丁寧にやることで結果的に効率が上がる
👉 継続のためには変化が必要
👉 個人の成果を最大化するために協働する
似た言葉に「パラドックス」があります。
👉 逆説は「納得できる」、パラドックスは「解けない」
「逆説」の対義語としては「順説(じゅんせつ)」が挙げられます。順説とは、常識や前提のとおりに筋を通した説のことです。ただし日常会話ではほとんど使われず、辞書上の対応関係にとどまります。
類語には次のようなものがあります。意味が重なる部分はありますが、指しているものは少しずつ違います。
👉 逆説は「矛盾して見えるが正しい」、アイロニーは「逆を言って皮肉る」
「逆説的」とは、
👉 あえて逆の視点から考えること
です。
例:
「逆説的」は使いやすい言葉である一方、本来の意味から外れた使われ方も目立ちます。代表的な誤用は次の3つです。
×「逆説的に、当日は雨が降らなかった」
これは単に想定と違っただけで、矛盾を含んでいません。「意外にも」で足ります。逆説的と言えるのは、矛盾する2つのことが同時に成り立っているときだけです。
×「逆説的に言えば、コストを下げれば利益は増える」
これは視点を入れ替えただけの言い換えです。この場合は「逆に言えば」が正しい表現になります。
×「その主張は逆説的で、筋が通っていない」
逆説は「矛盾して見えるが、実は正しい」という肯定的な評価を含む言葉です。単に筋が通っていないことを指したいなら「矛盾している」「自己矛盾だ」が適切です。
👉 迷ったら「矛盾して見えるが、実は正しい」に置き換えて成立するか確かめる
文章表現の分野では、逆説は「逆説法」という修辞技法(レトリック)として扱われます。一見矛盾する内容をあえて示すことで、読み手を立ち止まらせ、本質に気づかせる技法です。
「急がば回れ」のようなことわざが何百年も残っているのは、この効果があるからです。説明ではなく違和感で伝えるため、記憶に残りやすくなります。
混同されやすい撞着語法(オクシモロン)との違いは、矛盾を置く階層にあります。
キャッチコピーや見出しで逆説法が多用されるのは、短い字数で読み手の関心を引けるためです。ただし文脈がないと意味が伝わらないので、本文で必ず種明かしをする必要があります。
逆説にあたる英語は paradox です。品詞によって形が変わります。
紛らわしいのが ironically です。paradoxically は「矛盾するようだが事実として」、ironically は「皮肉なことに」を意味します。事実関係を述べるなら paradoxically、話し手の皮肉を込めるなら ironically を選びます。
ビジネスでは逆説がかなり重要です。逆説的な発想は、観察された事実から最も確からしい説明を導くアブダクション(仮説推論)とも近い関係にあります。また、逆説が見落とされる背景には意思決定バイアスが働いていることも少なくありません。顧客が「本当は何を成し遂げたいのか」を捉え直す視点としては、JTBD(Jobs-to-Be-Done)の考え方が逆説的思考と相性のよいフレームです。
例えば:
👉 常識の逆にヒントがある
「あえて絞る」という発想を事業戦略に落とし込む手法としては、最初に倒すべき一点を見極めるセンターピン理論が参考になります。
世の中の多くの問題は、
👉 単純な正解がない
ためです。
そのため、
といった思考が必要になります。
「失敗を避ける」より「早く失敗して学ぶ」ほうが結果的に速い、という逆説を実務の型にしたものがフェイルファーストです。本記事の「⑧ 遅い方が速い」と同じ構造を、事業開発の進め方に当てはめた考え方といえます。
逆説は便利ですが、注意も必要です。
👉 必ず具体例とセットで使う
逆説とは、
👉 一見矛盾しているが、本質を突く表現
です。
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