「ノンエンジニア」「ノンデザイナー」はもうやめよう

自分自身もそうですが、「ノンエンジニア」「ノンデザイナー」と表現することがあります。もちろん私自身はプログラミングやデザインを教育機関等で学んだことはなく、それを専門とした実務経験があるわけではないので、表現として間違ってはいません。

でも、教育機関で学ばずともプログラミングやデザインを専門技術として従事している方もたくさんいますし、YouTubeやブログなどたくさんの情報があふれ、誰でも学ぼうとすれば身に付けられる時代に、これらの表現を安易に使うことは無意識に「自分にはできない」「自分の領域ではない」と線を引いてしまっているように思い、今後こうした表現を使わないようにしようと思いました。

プログラミングもデザインも、後天的に習得できる技術であり、資格も免許も必須ではない

せっかくなので「ノン○○」という表現の由来についてChatGPTに聞いてみました。

「ノン◯◯」という言葉は、もともと英語やフランス語の non-(否定)を語源とする言葉で、「non-smoker(非喫煙者)」「non-fiction(虚構でない)」のような形で使われてきました。日本ではその後、和製英語として発展し、「ノンアルコール」「ノンキャリア」「ノンジャンル」といった言葉が定着していきました。

とのことです。どうやらこうした背景の延長として、何気なく「ノンエンジニア」「ノンデザイナー」と使ってしまっているようですが、プログラミングもデザインも学ぼうと思えば後天的に習得できる技術であり、そこに「ノン」と線を引いてしまうのはイマイチだなと。寿司職人のようにひと昔前であれば10年以上の修行が必要と考えられていた職業でさえ、YouTubeで勉強して店舗をオープンする人が現れている時代です。

こうした「ノン○○」という表現を使うのは、ただ単に“自己学習できない人”というレッテルを自分に貼っているだけではないか?――そんなことを最近考えるようになりました。

まず、やってみる

プログラミングもデザインも、「やってみる」姿勢があれば、レベル感はともかく誰でも習得できる技術です。これを怠ってしまっては、成長もない。プロとして活躍している方に比べればレベルは数段劣るけど、まずは躊躇せずに作ってみる。この姿勢を大事にしないといけないなと思っています。

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