2024年5月16日に「BizDevキャリア」というメディアを立ち上げ、明日で1年が経ちます。
15本のインタビュー記事と、456本の通常記事を作成し、掲載してきました。単純計算すれば、1営業日あたり2本、毎月インタビュー1本以上のペースでコンテンツを発信し続けてきたことになります。
この「BizDevキャリア」は、talentalというBizDev領域に特化した副業人材レンタルサービスのオウンドメディアとしての位置付けであり、ビジネス上の主たる目的としては、主に人材(当社ではタレントと呼んでいます)の登録促進にあります。また、クライアントとなりえる企業に対して、当社に所属するタレントの魅力を伝えたり、より広い意味ではBizDevという仕事の面白さ、副業やパラレルワークという働き方に関心を持つきっかけを提供したいと考えています。
すべてがこのメディア経由というわけではありませんが、直近では、週に15~20名ほどのタレント登録があり、このメディアがそのきっかけや動機となっているのは事実であり、当社事業にとっても不可欠なメディアになりつつあります。が、そういう実感を得られるようになるまでにはそれなりに時間がかかりました。
今回、リリース1周年というタイミングで、もともとの立ち上げ経緯やこれを続ける理由をまとめておきたいと思います。オウンドメディアの運営は、決してラクではありません。お金か手間か、その両方か。どちらにせよ経営にとって大切なコストを投下する活動です。
オウンドメディアを立ち上げたいと思っていても踏み出せない、もしくは、はじめてはみたが意味を見出せない。そんな悩みを抱えている方に、少しでも参考になれば幸いです。
もともとは、「名刺代わり」
talentalの法人登記は24年9月ですから、「BizDevキャリア」はそれよりも早いタイミングで立ち上げたメディアです。つまり、当時の私は前職を退任し、特に仕事をしていない状態でした。その期間にもこれまで会ったことのない人にも会いにいけるようにしたかったため、肩書がない中で、「今、どんなことに関心を持っていて、どんな人たちと関わりたいのか」を伝える手段が欲しかった。
だから私は、メディアをつくりました。名刺がなかったから、メディアを名刺代わりにしたのです。
「旗」を立てる意味
もう一つ、強く意識していたことがあります。それは、「BizDev」という自分がこれまでやってきた業務に近い領域で活躍する人たちにスポットライトを当てたかったということ。営業でもマーケティングでもエンジニアでもない、でもそのすべてに関わりながら事業をつくる人たち。彼ら・彼女らの声や視点をもっと表に出したいと感じていました。
単純に、自分と同じようにそういう仕事をしている人たちに会いに行けるようにしたかっただけ、とも言えます。
今、どんなメリットを感じているか
そんな気持ちではじめたメディアですが、1年経った現在、どんなメリットを感じているかまとめてみました。
1. 会いたい人に会うためのツール
自分のことを知っている人ならよくご存じかと思いますが、元来社交性があるタイプではなく、特に目的がなければ積極的に人に会いにいくことはありません。そんな自分でも事業を運営するからには顧客接点や集客拡大が必須条件である以上、その活動はしなければいけません。
メディアを持つことで、人に会いにいくきっかけや大義名分ができる。しかも取材を通して深いヒアリングができる。今では自分から声をかけずとも色んな方々から紹介をいただけるようになっており、talentalの活動を知ってもらうきっかけとして非常に良いツールとなっています。
2. talentalという会社の思想を伝える装置
どのような働き方やどのような仕事をしている方に関心を持ち、社会に対してどんな問いを立てているのか。インタビュー記事や取り扱うトピックスを通して、こうしたことを少しずつでも伝えていくことができます。実際に伝わっているかは不明ですが(笑)。
会社や事業の成長に伴い、あるいは代表である私自身の関心の変化により、当社の事業領域が変化していくこともあるでしょう。そうした変化も、メディアのトピックスやインタビューに出ていただく方の言葉を通して、少しずつ伝えていくことができるのではないかと思います。
3. 行動と継続の価値を可視化
生成AIが普及し、記事を作る、デザインを作る、などの作業効率は大幅に変わりました。でも大変なのは、最初の行動を起こす勇気やリスクを取ること。そしてその行動を継続することです。この2つが、AI時代と呼ばれる中でも事業開発、事業推進を生業とする人にとって大切なファクターだと考えているからこそ、当社自身がそれを実践していくことが必要と考えています。
4. 実験と学習のフィールド
このメディアの運営においては、開始当初から生成AIをフル活用しています。そのため、1年も続けると、開始当初からはAI自体の技術的アップデートも大きく、日々の業務においてその変化を手触り感を持って感じ取ることができています。このAIの業務活用というテーマに対する手触り感が、クライアントワークにも生きています。
そして、リブランディングへ
現在、この「BizDevキャリア」を、より当社の事業成長のエンジンとするべく、リブランディング&リニューアルに着手しました。また少し進化し、魅力あるメディアに育てていければと思いますので、ぜひご期待ください。