「大人の職業体験」としてのtalental

10月からの本格稼働に向け準備を進めているところですが、初速としては計画を上回るペースで契約が進んでいます。本当にありがたい限りです。代表である私自身のレンタルだけでなく、登録していただいたタレントのマッチングも今週からはじまってきました。

そのため、会社としての体制整備も当初計画を前倒しして進めていくべく、ペースアップしたところです。

クライアントの業種もなかなか面白く、私自身が経験のある人材事業だけでなく飲食店や観光業、SES、SaaS、ITなどさまざまです。業務内容もマーケティングやファイナンス、PM、AI活用支援など多岐に渡っており、10月から刺激的な日々が過ごせそうでワクワクしています。

こうした幅広い業種やポジションで「レンタル」いただけたことは、会社としての視点ではなく自分自身のキャリアという点で見るとまた違った趣があります。

仮にこれを自身の転職活動として考えると、40歳を過ぎ、これまで20年近く人材ビジネスばかりをやってきた自分が、それ以外の業種にチャレンジするのはなかなかに難しいというか、むしろ企業側がそれを受け入れないのではないかと思います。

一方、「レンタル」という形での参画になると、お互いのハードルが下がり現在契約いただいているような幅広い業種・ポジションの仕事が体験できることは、talentalの事業構想段階では想定していなかった魅力であり価値でした。

私に限らず、それなりに社会人経験が長くなると、あまりにも飛び地の業種へチャレンジすることは、なかなかできなくなっていきます。仕事の本質は同じであり、実はそれほど変わらないと思ってはいますが、それでも難しい。やはり経験してきた業界特有の用語や慣習、人脈が染み付いてしまうからなのでしょう。そしてその濃さこそが市場価値になるがゆえに、それを捨てるのはとても勇気がいるのだと思います。

私自身、前職の退任後せっかくの休みだからとスキマバイト系サービスを使って仕事を探してみたこともあります。また、「仕事旅行」というサイトも昔から好きでよく眺めています。これらのサービスに職業体験としての価値があるのと同じように、talentalにも「大人の職業体験」としての価値が出せる。これはこの数週間で改めて認識したことでした。

今後、プロジェクトの幅ももっと意識して事業運営に取り組んでいくことで、talentalの場としての魅力をさらに高めていきたいと考えています。

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