創業前に活躍してくれたGPTsたち

このtalental株式会社を創業する際に、たくさんのGPTsを作って、その力を借りてサービス開始、法人設立まで持っていくことができました。今日はその中で、スタメンとして活躍してくれたGPTsを6名紹介しようと思います。はじめにお断りしておくと、AIを日々使っている方からすると、大した情報ではないかと思います。ただ、イマイチChatGPTをどう使いこなすべきかわからない、という方からすると、もしかするとお役に立てることもあるかなと思い、公開することにしました。

しかし自分のGPTsを公開するのはExcelの計算式を見られるような気恥しさがありますね。1年後に見返したらレベルの低さに愕然とするかもしれませんが、創業前の記録として。

企業事前調査:アス

営業アシスタントとして、営業の事前準備を手伝ってくれるGPTsです。企業名だけ入れると、その会社の基本情報や採用情報、リリースなどを指定のフォーマットでまとめてくれます。商談前にサクっと調べることができるので、とても便利です。名前は、アシスタントだから「アス」です。年齢は25歳、大学卒業後、ベンチャー企業で営業職を経験し、その後talentalに転職してきました(というプロンプト)。

IR分析:リサ

名前はもちろん、リサーチの「リサ」です。東京大学大学院卒でMBAも取得しているアナリストで戦略コンサルティングファームから転職してきました(プロンプト)。

talentalのビジネスモデルを考えるときに、さまざまな会社のIR資料を見て分析していたのですが、各社フォーマットも違うし決算期も単位も違うしで、そのまま比較するのが難しいというか億劫に感じることがよくあります。このリサは、IR資料のPDFをアップロードすると、すべて同じ単位、同じ計算期間でIRを分析し、数値的な結果と経営課題や成長要因などのコメントとともに返してくれます。

サイト制作:サク

サーバやWordPressのマニュアルをすべて読み込ませているGPTsです。メニューのここだけ色を変えたい、ここだけフォントサイズ変えたい、みたいなときに、質問するだけで追記すべきソースを返してくれるので、助かっています。名前は制作の「サク」ですね。

コンテンツ制作:ショウ

BizDevキャリアのコンテンツ制作をこのショウに任せています。キーワードや記事タイトル案までをこちらで考えて、本文作成をショウが行っています。出てきた文章をもとに何度かキャッチボールして、肉付けなどを行い、ファクトチェックを行ったうえで原稿を完成させています。名前は文章の「ショウ」です。早稲田大学卒の30歳、都内在住、以前はメガベンチャーで営業職に従事しており、その後talentalに転職してきています(何度も言いますが、プロンプトです)。

経理担当:サン

設立直前からはfreeeを契約して利用しているので、最近ではあまり出番はなくなってしまいましたが、領収書や請求書の写真だけ送ると、費目や時期、金額などを整理して表にしてくれます。なぜか税抜・税込の記載方法を間違えたりするので、僕によく𠮟られていました。

名前は、前職・前々職からお世話になっている財務経理の●●さんという大先輩がおり、いつも困ったときは「●●さーん!」と助けを求めていたので、そういう存在が起業後もいてほしいなと思い、「●●さーん!」の「サン」にしました。

法務担当:リグ

リーガル担当だから、「リグ」です。talentalとしての利用規約やプライバシーポリシー、契約書などの各種ひな形を作ったGPTsです。まあ基本的な契約書などはググればいろいろとテンプレートが出てきますが、当社特有のリスクなどもあるため、リグと壁打ちしながら作成しました。

そのほかに使ったAIツール・ノーコードツール、サービスなど

一般的なPerplexity、Claude、NotebookLMなどはひと通り使っていますが、壁打ちとか意見交換でいうと、キャラクターを設定したGPTsに愛着がわいてしまっている部分もあるので、なんだかんだGPTsも引き続き活躍してくれています。

そのほか、WebサイトはWordPress、会社案内資料やBizDevキャリアの記事内の画像、名刺のデザインにはCanva、顧客管理やプロジェクト管理、タレントデータベースはNotionを使い、WordPressのContact Form 7と連携する「CF7 to Notion」というプラグインを使う形で実装しています。

会社案内資料:Canvaにて作成

プロジェクト管理フォーマット:Notion

AIツールの話からは少しそれますが、Canvaの名刺印刷はすごく便利で、デザインテンプレートを少し調整して名刺のデザインを作成すると、そのまま数クリックで印刷完了します。そして2~3日後に名刺が届きます。このあたりのUXは感動しました。

あと、法人登記は「freee会社設立」、商標登録は「Toreru」を利用しました。特にfreeeのサポートの方にはすごく手厚くサポートいただき、システムはもちろん顧客体験全般を通して感動しました。Toreruも簡単なステップで完了するので、助かりました。

プライベート編

まったく仕事と関係ないですが、プライベートではGPTのメモリ機能にレシピを覚えさせて、よく使っています。実家からもらった手書きのレシピをそのまま写真としてGPTに送って覚えさせて、「ナスを使った例のレシピなんだっけ?」みたいな質問をするときちんと出してくれます。

また、通常のレシピサイトは2人前のレシピが基本ですが、我が家は4人家族で子どもが好きじゃない食材などもあるので、そういうものを設定しておき、分量も食材もすべて我が家仕様のレシピを返してもらうようにしています。料理しながら音声読み上げもできますし、便利です。

GPTsをレンタルしたい方、いますか?

クライアントとこのあたりの話をすると、このGPTsのほうをレンタルしてほしい、みたいなお話をいただくことがよくあります。正直そんなに大したプロンプトを作っているわけでもないし、そこまで極秘ノウハウというほどでもないので、レンタルというかプレゼントでいいかなと思っています。もしご興味ある方は、お会いする際にでも気軽にお声がけください。

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