販促チラシをなぜ作ったか

設立間もない当社には、営業人員がいませんので、代表である私自身が営業活動を行う必要があります。が、私自身も日中多くの時間はクライアントワークを行っており、新規の営業活動を行う時間を捻出するのが難しい。少なくとも、非同期コミュニケーション主体で営業活動を成立させる必要がある。そのジレンマが発生することは設立前からわかっていたので、一般的な営業プロセスとは異なる考え方や手法を常に模索しているところです。

そのひとつが、そもそものサービス内容を複雑化せず、極めてシンプルにすること。それだけで説明コストが大きく変わります。そのため、何かサービスのデモをしたり、クライアントの稟議用の資料(提案書)を作るなどの作業がない点はメリットです。

一方で、事業開発ニーズがないタイミングではどんなに頑張っても有効な商談にはつながりません。そのため、テレアポに代表されるアウトバウンドはフィットしないと考えました。そのため、「ゆるやかにネットワークを拡大し、SNSでつながっている状態を作る」ことと、「良きタイミングで声をかけてもらえるように、サービスを知って、理解しておいてもらうためのコンテンツを提供する」ということに絞って施策を考えることにしました。

通常の事例紹介コンテンツは、意思決定フェーズでそのサービス導入による費用対効果を客観的事実(事例)をもとに判断する際に重要になるものとしての意味合いが強いですが、当社では、「どんなことができるサービスなのかを、検討前のタイミングで雰囲気を理解してもらう」ためのコンテンツとして位置付けています。したがって、サービス紹介も事例紹介もマンガにして、「サービスをまだ検討していない潜在顧客」の方々にも楽しんで読んでもらえるようにすることにしました。

Web上でいつでも見てもらえるので、これはこれで十分に価値を発揮してくれていますが、合わせて今回は販促チラシを作成しました。表面がサービス説明、裏面がマンガという構成になっています。

経営者同士の集まりや朝食会、BizDevをテーマとした情報交換会など、会議室での商談ではなく、もっとカジュアルな場が多くあります。そういう場で資料でプレゼンというのもちょっと空気に合わないので、名刺に加えて少しお土産として機能するツールが欲しいと思い、用意したのがこの販促チラシです。

お渡しした方が、帰りの電車やタクシーの中で、暇つぶしにちょっと読んでいただければ嬉しいです。

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