GUIDE
副業・プロ人材の活用サービス比較
4タイプ別の選び方と料金の考え方
公開日 更新日 発注担当者向け
新規事業やDX推進のために外部人材を活用したい企業向けに、副業人材・プロ人材を確保できるサービスを4つのタイプに分類し、探し方・料金の決まり方・最低稼働・契約の切り替えの4つの軸で比較します。
調査時点:2026年9月10日/各社公式サイトの記載にもとづきます。
この記事の結論
- サービスは探し方によって4タイプに分かれます。任せたい内容と、探す工数を自社で負担できるかで選ぶタイプが決まります。
- 料金と最低稼働条件を公開している事業者は多くありません。今回確認した範囲では、多くが「初期費用0円」「成果報酬型」といった記載にとどまり、料率・単価・最低契約期間は非公開でした。
- そのため、比較の初手は単価ではなく「何を・どれくらい・その後どうしたいか」の3つを自社で決めることです。
副業・プロ人材サービスは4つのタイプに分かれる
その前提として、副業人材自身がサービス経由で仕事を見つけています。どのサービスを使うかは、企業側だけでなく人材側の接点の問題でもあります。
61.0%
副業先を見つけた方法として「副業マッチングプラットフォームを利用して」を挙げた人の割合。1位でした。2位は「SNSを通じたオファー」33.9%、3位は「知人や人脈の紹介」33.5%、「企業からの直接依頼(前職・取引先など)」は17.0%です。出所:talental株式会社「ミドル・ハイクラス人材の副業に関する意識・実態調査」(2025年3月、年収600万円以上で直近1年以内に副業を実施している218名、複数回答)
人脈や前職のつながりだけに頼ると、届く範囲が限られます。サービスを使うかどうかではなく、どのタイプを使うかが実際の論点になります。
調査の全文は「ミドル・ハイクラス人材の副業に関する意識・実態調査」へ →
登録者数や職種で比べる前に、まず「どうやって人を確保する方式なのか」で整理すると、候補が絞り込めます。
案件を掲載して、応募してきた人に発注する
クラウドソーシング型
自社で案件を掲載し、応募や提案の中から発注先を選ぶ方式です。登録者数が最も多く、単発の制作・入力・ライティングなど、成果物が明確な仕事に向いています。逆に、事業の意思決定に関わるような、成果物を定義しきれない仕事には向きません。
代表的なサービス:クラウドワークス、ランサーズ
向いている場面:成果物がはっきりしている単発の仕事を、安く早く出したいとき
自分で検索して、スカウトを送る
マッチング型
登録している副業人材を自社で検索し、スカウトを送る方式です。エンジニア・マーケター・営業などの実務担当者が中心で、週1〜2日やリモートを前提とした稼働が想定されています。母数が多いぶん、候補者の選定と見極めにかかる工数は自社側に残ります。
代表的なサービス:Workship、SOKUDAN、Anycrew、複業クラウド、シューマツワーカー、lotsful、クラウドリンクス
向いている場面:求める人物像が固まっていて、自社で選ぶ手間をかけられるとき
要件を伝えて、候補者を推薦してもらう
エージェント型
担当者に課題や要件を伝え、データベースの中から候補者を推薦してもらう方式です。顧問・アドバイザー層を扱うサービスと、事業開発などの実務者を扱うサービスがあります。自社で探す手間はかかりませんが、案件ごとの個別契約になるため、費用は問い合わせるまでわからないことが多いのが実態です。
代表的なサービス:HiPro、サーキュレーション、みらいワークス、パソナJOB HUB、talental
向いている場面:要件の整理から相談したい、探す工数をかけられないとき
1時間単位で知見だけを買う
スポットコンサル型
特定領域の経験者に、1時間程度のインタビュー形式で話を聞く方式です。手を動かしてもらう前提ではなく、意思決定の前に情報を集める用途に特化しています。判断材料が欲しいだけの段階なら、最も速く安く済みます。
代表的なサービス:ビザスク
向いている場面:進めるかどうかを決める前に、一次情報だけ集めたいとき
タイプ別 比較一覧
発注する側が契約前に確認すべき4つの軸で整理しました。「記載なし」は、各社の公式サイトで確認できなかったことを示します(推定値は掲載していません)。
| タイプ | 探し方 | 料金の決まり方 | 最低稼働・期間 | 契約の切り替え |
|---|---|---|---|---|
| クラウドソーシング型 | 自分で掲載 | 発注額×システム利用料 | 案件単位 | 各社の規約による |
| マッチング型 | 自分で検索・スカウト | 成果報酬 料率は非公開 | 記載なし | 可とするサービスあり |
| エージェント型 | 要件を伝えて推薦 | 非公開 初期費用0円の記載のみ | 記載なし | 記載なし |
| スポットコンサル型 | 検索・推薦 | 時間単位 | 1時間から | 想定されていない |
| talental エージェント型/自社サービス | 要件を伝えて推薦 | 月5万円〜 時給×稼働時間×管理費 | 月1時間〜 最低3カ月 | 業務委託(直接契約)へ 一律120万円 雇用契約へ 理論年収の40% |
※ 各社の料金体系・稼働条件は変更される場合があります。最新の条件は各サービスの公式サイトでご確認ください。
選び方は3つの問いで決まる
サービスを比べる前に、自社側で決めておくべきことがあります。ここが決まっていないと、どのサービスを見ても判断できません。
何を任せたいか
「作業」なのか、「実行」なのか、「意思決定」なのか。成果物が定義できる作業ならクラウドソーシング型、求める人物像が固まっていてスキル単位で探せるならマッチング型、何をすべきかの判断から相談したいならエージェント型になります。ここを曖昧にしたまま探し始めると、単価だけで比べることになります。
どれくらい任せたいか
1時間なのか、週1〜2日なのか、常時なのか。スポットで足りるなら1時間単位のサービスが最も速い。週1〜2日の継続稼働が必要なら、最低稼働時間と最低契約期間の条件が合うかを最初に確認してください。ここは公式サイトに書かれていないことが多く、問い合わせないとわかりません。
その後どうしたいか
そのプロジェクトで終わりにするのか、うまくいけば採用したいのか。採用の可能性があるなら、切り替えの可否と費用を契約前に確認しておく必要があります。あとから交渉すると、条件が固まっていないぶん揉めやすい部分です。
武田 直人 talental株式会社代表取締役社長 事業開発の現場から
昨今もうひとつ大事になっているのが、AIをどこまで活用するか、という論点です。事業に必要なオペレーションをすべて洗い出し、AIがどの機能をどの程度担うのか。これをきちんと設計してから、人に任せるべき部分を決める。
ここの考え方をしっかり固めたうえで、人材をどう確保するのかを考えるべきです。
目的別のおすすめ
新規事業を立ち上げたい
最適なタイプ
求める人物像が固まっている場合はマッチング型
構想段階なら、まずスポットコンサル型で経験者に一次情報を聞くのが最も速い。推進フェーズに入ったら、事業開発の実務経験者に継続的に入ってもらう必要があります。立ち上げは判断の連続なので、手を動かすだけの体制では止まります。
正社員を採用せずに体制を作りたい
最適なタイプ
業務委託で継続稼働してもらう前提になります。ただし「採用しない」ことが目的化すると、引き継ぎのないまま人が抜けて元に戻ります。どの業務を社内に残すかを先に決めてください。
営業・マーケティングを強化したい
最適なタイプ
戦略から見直したい場合はエージェント型
実務担当者の層が厚いマッチング型が第一候補です。営業特化・マーケ特化のサービスも複数あります。
DX・AI導入を進めたい
最適なタイプ
技術がわかる人と、業務を変えられる人は別です。ツール導入だけならエンジニア系のマッチング型、業務プロセスごと変えるなら事業開発側の経験者が必要になります。
まず知見だけ欲しい
最適なタイプ
1時間で足ります。この段階で継続契約を結ぶ必要はありません。
よくある失敗3つ
時間単価だけで比較してしまう
時間単価が安くても、判断できない人に任せれば手戻りが増えます。逆に単価が高くても、意思決定まで任せられるなら社内工数が減る。比べるべきは単価ではなく、「その人が入ったら社内の誰の時間がどれだけ空くか」です。
「探せる」と「決まる」を混同する
登録者数が多いことと、自社に合う人が決まることは別の話です。マッチング型は母数が多いぶん、選定と見極めの工数が自社に残ります。その工数を誰が負担するのかを、比較の時点で数えておいてください。
最低稼働・最低契約期間を確認していない
「週1日から」と書かれていても、最低契約期間が長ければ実質的な下限は変わります。逆に短期で切れる契約は、立ち上がりのたびに説明コストが発生する。ここは公開していない事業者が多いため、必ず問い合わせて確認してください。
talentalの位置づけ
talentalは、上記4タイプのうちエージェント型にあたるサービスです。要件を伝えて候補者の推薦を受ける流れは他のエージェント型と同じで、事業開発(BizDev)領域の実務経験者を扱っています。異なるのは、一定期間の業務委託を採用判断のプロセスとして位置づけ、料金・稼働条件・契約の切り替え条件をあらかじめ公開している点です。
料金
月50,000円〜
希望時給×稼働時間×管理費。初期費用はかかりません。
稼働
月1時間〜
最低契約期間は3カ月〜。毎月末〆翌月末払い。
契約の切り替え
業務委託(直接契約)へ
一律120万円
雇用契約へ
理論年収の40%
有効なのは、「採用したいが、書類と面接だけでは判断できない」場面です。逆に、成果物が明確な単発の作業や、1時間の情報収集で足りる場合は、他のタイプのほうが速く安く済みます。
武田 直人 talental株式会社代表取締役社長 事業開発の現場から
talental自身も、創業1年目は代表である私自身がAIソロプレナーとして、従業員を雇用せずに事業運営を行ってきました。
人材活用に対する知見はもちろんのこと、AIネイティブな事業づくりの相談からお受けすることが可能です。
よくある質問
副業人材の活用にかかる費用の相場はいくらですか?
公開している事業者が少ないため、一律の相場を示すことは困難です。今回確認した範囲では、Workship ENTERPRISEは「月額費用は必要ありません」として成果報酬型であることのみ、SOKUDANとサーキュレーションは「初期費用0円」であることのみを公開しており、料率や単価は記載されていませんでした。実際の費用は問い合わせて見積もりを取る必要があります。talentalは月50,000円からで、タレントの希望時給×稼働時間×管理費という算定方法を公開しています。
週1〜2日だけ稼働してもらうことはできますか?
マッチング型はそもそも週1〜2日の稼働を前提に設計されています。ただし最低稼働時間と最低契約期間を公式サイトに明記している事業者は少なく、確認した範囲では記載がありませんでした。契約前に必ず確認してください。talentalは月1時間から、最低契約期間3カ月〜としています。
業務委託で入ってもらった人を、後から正社員として採用できますか?
サービスによります。SOKUDANは「業務委託として稼働後に、双方の合意のもとで正社員化ができる」と公開しています。一方で切り替えについて記載のない事業者も多く、その場合は個別交渉になります。talentalは切り替え先ごとに条件を事前に公開しており、業務委託としての直接契約に切り替える場合は一律120万円、雇用契約(役員・契約社員等を含む)に至った場合は理論年収の40%としています。
マッチング型とエージェント型はどちらがいいですか?
探す工数を自社で負担できるかどうかで決まります。求める人物像が固まっていて、候補者を自社で選定・見極めできるならマッチング型のほうが速く安く済みます。要件の整理から相談したい、あるいは選定に人を割けない場合はエージェント型が向きます。母数の多さと、決まりやすさは別の話です。
人材紹介と業務委託は何が違いますか?
人材紹介は雇用契約の成立を目的とし、有料職業紹介事業の許可が必要です。業務委託は雇用ではなく、成果や役務の提供に対して報酬を支払う契約で、指揮命令はできません。契約の名前が業務委託でも、指揮命令や時間・場所の拘束の実態によっては労働者(雇用)と判断される可能性があり、事業者を介している場合は偽装請負と判断される可能性もあるため、契約形態と実態を一致させる必要があります。
出典・調査時点
本記事の各社に関する記述は、2026年9月10日時点の各社公式サイトの記載にもとづきます。公式サイトに記載のない項目は「記載なし」と表記し、推定値は掲載していません。サービス内容・料金は変更される場合があるため、最新の情報は各社の公式サイトをご確認ください。本記事は特定のサービスの優劣を評価するものではありません。
EDITOR
この記事の編集
黄 千尋こう ちひろ
talental ディレクター
2015年よりフリーランスのライター・編集ディレクター・広報として活動し、2024年9月にtalentalへ参画。タレントのサポートを担当しながら、外部人材の活用に関するガイドの編集を担当している。
COMMENT
事業開発の現場からのコメント
武田 直人たけだ なおと
talental株式会社 代表取締役社長
2005年にソフトバンク・ヒューマンキャピタル株式会社へ入社し、マーケティング部門・経営企画部門の責任者を務める。2017年に自ら起案した事業を子会社として設立し、代表取締役副社長に就任。2024年9月にtalental株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。
