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コラム 2026-06-29

今後のHR事業者に不可欠な、WDO(Workforce Design Outsourcing)という概念

先日、ゲスト出演させていただいたポッドキャストで、「今後の人材事業者には、どのような転換が求められるのか」というテーマについてお話しする機会がありました。

その中で私がお話ししたのが、これからの人材事業者は、正社員雇用の支援だけでなく、AIや外部人材活用も含めた、より広義の組織戦略支援を求められるようになる、ということです。

収録が5月上旬だったこともあり、その時点ではこの変化を表現する明確な言葉を持っていませんでした。しかし最近、HR領域で話題になっている WDO(Workforce Design Outsourcing) という概念が、まさに自分が話していた内容に近いものだと感じています。

WDO(Workforce Design Outsourcing)の概念図。正社員・外部人材・AIを組み合わせ、企業の事業課題に対して最適な組織設計・戦略支援を行う

WDO(Workforce Design Outsourcing)とは

WDOを直訳すれば、「労働力設計の外部支援」と言えます。単に採用プロセスを代行するのではなく、企業の事業課題に対して、必要な労働力のあり方そのものを設計する支援です。

従来の人材紹介では、企業から求人票を受け取り、その要件に合う候補者を探すことが主な役割でした。しかし、これからのHR事業者には、より上流の問いに向き合うことが求められます。「このポジションに合う人は誰か」ではなく、そもそも「この事業課題に対して、どのような組織体制が最適なのか」を考える必要があるのです。

「誰を採用するか」から「どんなチームをつくるか」へ

たとえば、新規事業を立ち上げたい企業があったとします。従来であれば、「事業責任者を採用しましょう」「マーケターを採用しましょう」「営業人材を採用しましょう」という提案が中心だったかもしれません。しかし、実際にはいきなり正社員を採用することが最適とは限りません。

初期フェーズでは、外部の事業開発人材を月数時間から活用する方が適しているかもしれません。マーケティング施策は、業務委託の専門人材とAIツールを組み合わせることで十分かもしれません。営業戦略は、顧問や外部パートナーの知見を活用しながら、社内メンバーに徐々に移管していく方がよいかもしれません。

つまり、必要なのは「人材を紹介すること」だけではありません。事業フェーズに応じて、正社員、外部人材、業務委託、顧問、AI、既存社員の配置転換などをどう組み合わせ、どのようなチームをつくるべきかを設計することです。

正社員だけで担う前提は、現実的ではなくなる

今後の組織づくりでは、正社員だけで全てを担う前提はますます現実的ではなくなっていきます。

もちろん、正社員は組織の中核でしょう。企業文化をつくり、継続的に事業を推進し、長期的な責任を担う存在として、正社員の価値は今後も重要です。一方で、すべての機能を正社員だけで内製化することには、スピード、コスト、専門性の面で限界があります。

だからこそ、これから重要になるのが、外部人材やAIを含めた組織設計です。

企業は今後、「採用するか、しないか」という二択ではなく、複数の選択肢を組み合わせながら、事業成果に最も近い労働力のポートフォリオを設計していく必要があります。そして、その設計を支援することこそ、今後のHR事業者に求められる役割だと私は考えています。

talentalが目指すもの

BizDev領域に特化した外部人材活用の支援を行ってきた当社だからこそ、また、自社でもAIを軸とした組織設計によって効率的な事業運営を実践している当社だからこそ、このWDOという領域で提供できる価値はより大きくなっていくと考えています。

HR事業者の役割は、単に人を紹介することではありません。企業の事業課題に対して、正社員採用、外部人材活用、AI活用、既存社員の再配置を横断的に捉え、最適な組織の形を設計すること。そして、その設計を実行まで伴走すること。

HR事業者は今後、採用市場のプレイヤーであると同時に、企業変革を支える組織戦略パートナーへと進化していくはずです。

talentalは、外部人材活用とAI起点の組織戦略を軸に、企業の変革を支える新しい労働力設計のあり方を追求していきます。

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